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ええと、今日はね、ちょっと、こう、自分の信念を試す、みたいな、そんな話をしようかなと思ってます。
あのね、タゴールって人が言った言葉で、「信仰とは、夜明けがまだ暗いうちに、光を感じて歌う鳥である」っていうのがあるんですよ。深いですよね、ほんと。
で、ですよ、皆さん、実はね、誰でも信仰の人なんですよ。そう、誰でも。自覚してるかどうか、認めたくないかどうかは別として、私たちの世界観って、見えないもの、証明できないもの、想像もできないものに対する信仰の上に成り立ってるんです。まあ、この本の中でずっと説明してきたことなんですけどね。
それで、自分の世界観が、間違った信仰に基づいているのか、それとも、こう、啓発された信仰に基づいているのか、っていうのが大事なわけですよ。あと、その世界観の大きさとか、自分が何を、あるいは誰を神と信じているのか、とかね。
そこで、ちょっとしたテストをしてみましょう。自分の世界観が、理想的な世界観と比べて、どれくらいのレベルにあるのかを、ざっくりと把握できるはずです。前の章で説明した理想的な世界観、覚えていますかね?
テストが終わったら、解答と照らし合わせてみてください。で、正解ごとに一点加算して、合計点を出す。そしたら、その合計点に5を掛けて、「真実スコア」を算出するんです。このスコアは、自分の現実が、絶対的な現実とどれだけ一致しているかを示すもの。まあ、世界観の現実度チェック、みたいなもんですね。
例えば、合計スコアが14だったとしましょう。それに5を掛けると、真実スコアは70になりますよね。これは、自分の現実の70パーセントが、絶対的な現実と一致している、っていう意味なんです。
さらに、今度は、125から真実スコアを引いて、「タイタニック・スコア」を出すんです。このスコアは、「タイタニック・モーメント」に直面したときに、自分の世界観が、どれくらい船を沈めてしまう可能性があるのかを評価するものなんですよ。
さっきの真実スコア70パーセントで計算してみましょう。125から70を引くと、55になりますよね。これは、タイタニック・モーメントに直面したとき、誤った情報に基づいて判断を下し、自分を傷つける可能性が、約55パーセントある、っていうことなんです。
ちゃんとこの本を読んで、内容を理解していれば、良いスコアが出るはずですよ。もし、良いスコアが出なかったら、テストの質問の元になったトピックが、本のどこに書いてあるのか、解答にページ番号が書いてあるので、参考にしてみてください。
最後に、一つだけ。質問には正直に答えてください。自分がどう答えるべきか、ではなくて、正直にね。
じゃあ、幸運を祈ります!
テストの質問はこれから読み上げますね。
1. 客観的で、普遍的で、絶対的な真実なんて存在しない。
正 誤
2. 信仰は、厳格な論理や科学とは無関係である。
正 誤
3. 空間と時間は、主観的な現実の完璧な例である。
正 誤
4. 人間には、本当に特別なことは何もない。基本的に、他の動物種と変わらない。
正 誤
5. 数学者は、神の存在を証明することが可能であることを証明した。
正 誤
6. 「信じることは見ること」よりも、「見ることは信じること」の方が賢明な生き方だ。
正 誤
7. 科学は神を必要としない。
正 誤
8. 信仰は強力な、自然な能力である。
正 誤
9. 科学と無神論は、科学とキリスト教よりも、知的に相性が良い。
正 誤
10. 時には、正反対のことが両方とも真実であることがある。
正 誤
11. 賢明な人は、科学的なコンセンサスの信頼性を疑うべきではない。
正 誤
12. もし、何かが論理的でなければ、それはナンセンスであり、信じるべきではない。
正 誤
13. 私たちの望遠鏡は、宇宙に存在するものの95パーセントを見ることができるほど強力になった。
正 誤
14. 科学が宇宙について学べば学ぶほど、超自然的で神秘的に見えるようになる。
正 誤
15. 地球上の生命は、分子が自然に集まって、自己複製可能な単純な生物になったときに始まった、ということがほぼ証明されている。
正 誤
16. 宇宙が生命のために設計されたという、信頼できる証拠がある。
正 誤
17. 信仰は、論理的に考えることができず、真実を受け入れることができない人のための杖である。
正 誤
18. 証明できない絶対的な真実がある。
正 誤
19. 科学的な実験は、真実を得るための客観的な方法である。
正 誤
20. あなたと私は、論理的なパラドックスである。
正 誤
はい、以上20問でした。どうでした?ちょっと難しかったですかね?
さて、採点してみましょう。それぞれの質問に対する正解は、
1. 誤り
2. 誤り
3. 正しい
4. 誤り
5. 誤り
6. 誤り
7. 正しい
8. 正しい
9. 誤り
10. 正しい
11. 誤り
12. 誤り
13. 誤り
14. 正しい
15. 誤り
16. 正しい
17. 誤り
18. 正しい
19. 誤り
20. 正しい
です。
で、合計点に5を掛けて真実スコアを出し、125から真実スコアを引いて、タイタニック・スコアを出す、と。
この125っていう数字は、ちょっと恣意的なんですけど、現実が客観的な現実と完全に一致していたとしても、自分を傷つけたり、命を落としたりする判断を下す可能性がゼロではない、っていうことを反映してるんです。125を基準にすると、最適な状況でも、不適切な判断を下す可能性が約25パーセント残る、ということになります。理想的な0パーセントと、ランダムな50パーセントの中間、って感じですね。つまり、理想的な世界観を持っていても、完璧ではなく、その中間くらいの行動をとる、っていうことなんですよ。
まあ、こんな感じですね。自分の信念を試す、っていうのは、ちょっと勇気がいることかもしれないけど、より良い世界観を築くためには、必要なことだと思うんです。ぜひ、今回のテストを参考に、自分の信念を見つめ直してみてください。