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Calculating...

ええと、自己を形成することについて、ちょっと話してみようかな。結局、いちばんすごい超能力って、自分自身を変えられる能力だと思うんですよね。

でね、人生で犯した最大の過ちって何だろう?どうやってそこから抜け出したんだろう?って自問自答すること、ありますよね。

僕自身、本当にたくさんの間違いを犯してきたけど、いつも同じように反省して、そこから学ぼうとしてるんです。振り返ると、その時々の年齢だからこそ犯してしまった間違い、っていうのがあって、当時は気づけなかったけど、後になってようやく見えてくるものなんですよね。

そういう過去の過ちから抜け出すために、僕はよくこう自問するんです。「もし自分が30歳だったら、20歳の自分にどんなアドバイスをするだろう?」「40歳だったら、30歳の自分に何を言うだろう?」みたいな感じで。(もちろん、もっと若い人は5年刻みとかで考えてもいいと思いますよ。)

過去のそれぞれの年を振り返って、「2007年は何をしてて、どんな気持ちだったか?」「2008年は?」「2009年は?」って、じっくりと思い出してみるんです。

人生って、順風満帆な時もあれば、嵐のような時もありますよね。でも、人生は常に自分のやり方で進んでいく。そして、その体験をどう解釈するかは、自分次第だと思うんです。

人間として生まれて、いろんな感情とか感覚を持って、最後は死んでいくわけだけど、その間に起こる出来事をどう解釈するか、それは本当に人それぞれで、自由なんですよね。

正直なところ、もし人生をやり直せるとしても、たぶん同じ選択をすると思うんです。ただ、もっと感情の波をコントロールして、寛容さとか穏やかさをもっと持って、怒りとか敵意を減らせたらいいな、とは思いますね。

若い頃の経験で、多くの人が知ってる話があるんだけど、ある会社をすごく成功させたのに、それに見合う報酬をもらえなかったことがあって、それで関係者を訴えたんです。最終的には、ほぼ解決して、望む結果も得られたんだけど、その過程で、ものすごく不安になったり、怒りを感じたりしたんですよね。

今の僕なら、もうそんな感情に支配されることはないと思います。直接相手に言うでしょうね。「こういうことになってるけど、こうするつもりだ。これは公平で、あれは不公平だ」って。

怒りとか感情的な行動が、全く不必要な深刻な結果をもたらすってことに気づいたんです。今でも正しいと思うことは貫くけど、過去の経験から学んで、もっと長期的な視点で物事を考えられるようになったし、不必要な怒りを減らすことができた。冷静に客観的に見れば、大した問題じゃないことって、たくさんあるんですよね。本当に。

改めて強調したいのは、習慣って本当に全てだってこと。僕らの行動とか思考を支配してるんです。小さい頃から身につけた習慣もたくさんあるし、トイレのこととか、いつ泣いていいとか、いつ笑っていいとか。そういう積み重ねで、いろんな習慣が身について、後天的な学習を通して、それが僕らの一部になっていく。

大人になる頃には、何千もの習慣が積み重なっていて、習慣は自然に潜在意識の中で動き続けてる。で、脳は新しい問題に対処するために、ほんの少しの思考力しか残してくれない。結局、僕らは自分の習慣そのものになっていくんです。

これに気づいたのは、実はジムでのトレーニングがきっかけだったんです。以前は、全然、継続的な運動なんてしたことがなかったんだけど、トレーナーが毎日のトレーニング計画を立ててくれて、内容はそんなに難しくなくて、体に大きな負担はないんだけど、毎日続けることが必須だったんです。そうしたら、本当に信じられないくらい、心身の状態が変わっていったんですよね。

心の平穏を手に入れるためには、まず体の平穏が必要なんだって、実感しました。

トレーニングを続けることで、習慣の力を目の当たりにしたんです。全ては習慣に関わってるんだって気づいた。日々の生活の中で、常に新しい良い習慣を身につけようとしてるか、あるいは以前の悪い習慣を捨てようとしてるかのどちらかだって。そして、習慣を身につけるのも、捨てるのも、時間がかかるんですよね。

「痩せたい、健康になりたい。太りすぎた、体型が崩れてる」って言う人もいるけど、体を作るには運動が必要で、3ヶ月だけ頑張っても習慣にはならないし、効果も維持できない。習慣にして、体型を維持するには、少なくとも10年くらいの時間が必要だと思う。通常、半年に一度くらいのペースで、悪い習慣をいくつか直して、良い習慣をいくつか身につけていくのが理想ですよね。もちろん、その期間は、自己変革のスピードによって変わってくると思いますけどね。

インドの哲学者、クリシュナムルティが言ってたことで、全ては常に内部変革の状態にある、っていうのがあって、人は常に根本的な変化を受け入れる準備をしておくべきだ、と。で、「新しいことを試してみよう」「新しい習慣を身につけよう」って言う時、実は人は萎縮してるんだ、とも言ってました。

僕らは、潜在的に「もう少し時間が欲しい」って言ってるんだと思う。そうじゃなくて、心の奥底にある願望に従うべきなんです。もし素敵な女の子と知り合いたいなら、知り合いに行けばいいし、飲み物を飲みたいなら、飲みに行けばいい。本当にやりたいことがあるなら、やるべきなんです。

「〜しようと思ってる」って言うのは、ただの先延ばしで、言い訳なんですよね。でも、行動に移せなくても、少なくとも自分の正直な気持ちに気づいておくべきだと思う。「やりたいって言ってるけど、実は本当にやりたいわけじゃないんだ。もし本当にやりたいなら、もうとっくにやってるはずだ」って。

もし本当にやりたいことがあるなら、一つの方法は、それを周りの人に公言することなんです。例えば、タバコをやめたいなら、知り合い全員に「タバコをやめたんだ。やり遂げたんだ。約束するよ」って言うんです。

考えたらすぐ行動する。本当に、それだけなんです。でも、多くの人はまだ準備ができてないって言うから、友達にも言わない。もしそうなら、自分に正直になって、「まだタバコをやめる準備ができてない。タバコが好きすぎる。やめるのは難しい」って認めるべきなんです。

もし本当にタバコをやめたいなら、こう考えることができる。「もっと現実的な目標を設定しよう。まずはこの本数を目標にする。周りの人に監視してもらおう。まずは3ヶ月から6ヶ月続けてみよう。目標を達成したら、次の目標を設定しよう。何もしないで、自己嫌悪に陥るんじゃなくて、できる範囲で実際的な行動を起こそう」って。

本当に変化を起こしたいと思ったら、すぐに行動するはずなんです。でも、多くの人は、実は本当に変わりたいと思ってないし、一時的にでも苦痛を味わいたくないだけなのかもしれない。でも、少なくともそのことに気づいて、自分の気持ちとか考えに正直でいることで、現実的で達成可能な小さな目標を設定して、実際に行動に移せるはずなんです。

迅速に行動して、結果には辛抱強くあること。

やるべきことは、やるしかない。何を待ってるの?人生はあっという間に過ぎていく。青春は二度と戻ってこない。時間を無駄に先延ばしにしたり、迷ったりしないでください。誰にでも使命がある。自分の人生の使命じゃないことに時間を使ってはいけないんです。

一度やると決めたら、迅速に行動して、全神経を集中させて、全力を尽くす。同時に、結果には辛抱強くあること。なぜなら、コントロールできるのは自分だけだから。他人とか外部環境は複雑で、変化に満ち溢れてる。

市場が製品を受け入れるには時間がかかる。ビジネス上の協力とか、職場での連携にも、ある程度の慣らし期間が必要。優れた製品を作るには時間がかかる。なぜなら、何度も何度も磨き上げる必要があるから。行動を起こしたら、迅速に決着をつけるべきだけど、結果を待つ時は、落ち着いて辛抱強くあること。ニヴィーが言ったように、インスピレーションはすぐに消えてしまう。だから、インスピレーションが湧いたら、すぐに行動に移すべきなんです。

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