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えーっと、皆さん、こんにちは。今日はね、欲望っていうテーマについてちょっと話してみようかなと思って。
まあ、よく言われることだと思うんだけど、人間が一番よく犯す間違いって、周りの環境が変われば幸せになれるって思っちゃうことだと思うんだよね。でも、僕はそうは思わないんだよね。っていうか、これって別に僕が考え出したことじゃなくて、昔から仏教とかで言われてることなんだよね。最近になって、ようやくその意味が本当に理解できたというか、今まで自分が考えてた「幸せ」ってちょっと違ったんだなって気づいたんだよね。
例えばね、最近、新しい車を買ったんだよ。で、納車待ちでさ、毎日毎日、車の情報とかネットで調べちゃったりしてるんだよね。なんでそんなことしてるんだろう?って思うんだよね。ただの車だし、そんなに生活が変わるわけじゃないのに。多分、納車されたら、もう見向きもしなくなると思うんだよね。結局、僕がハマってるのは、車っていう「物への欲望」なんだよね。「これを手に入れたら幸せになれる」っていう執着が、まあ、一種の妄想なんだよね。
根本的に言うと、自分以外のものから幸せを求めること自体が、ちょっと無理があるんだよね。もちろん、別に物質的なものが大事じゃないって言ってるわけじゃないんだよ。人間って社会的な生き物だから、社会的な役割を果たさなきゃいけないし。人生って、できる範囲で無秩序な状態を減らしていくこと、つまり「部分的にエントロピーを減らす」ことなんだよね。それが、まあ、人生の責任っていうかさ。
それぞれ、みんな責任があるんだよね。この世界に生きてるんだから、毎日ビーチで瞑想してるわけにもいかないし。自己実現とか、自分の役割や使命を果たすことも大事だしね。
でもね、外の世界を変えることで、心の平安とか、永遠の幸せとか、当然の幸福が得られるって思ってるなら、それは根本的に、ちょっと甘い考えだと思うんだよね。みんな、そういう考えに毒されてると思うんだよ、僕も含めて。ずーっと、「あれを手に入れたら幸せになれる」って思ってるんだよね。それが、僕らが常に犯してる根本的な間違いなんだよね。
なんかね、「これさえあればずっと満足できる、ずっと幸せでいられる」みたいな、そういう錯覚があるんだよね。
欲望っていうのは、ある意味、自分との約束なんだよね。「欲しいものを手に入れないと幸せになれない」っていう約束。ほとんどの人が、それに気づいてないと思うんだよね。毎日、欲望の中に生きてて、なんで幸せじゃないんだろう?って不思議に思ってるんだよね。僕は、ようやく、欲望が自分の苦しみの原因だって気づいたんだよね。だから、これからは欲望に気づいて、慎重に選んでいきたいなと思ってるんだよね。目標は、どんな状況でも、生活に対する欲望は一つだけにすること。まあ、一つだけでも、結局、自分で自分の首を絞めることになるんだけどね。
最近ね、気がついたんだけど、本当にやりたいことじゃないことをやるよりも、自分の欲望を調整する方がよっぽど大事なんだよね。
若い時って、体力もあるし、できることが多いんだよね。できることが多いから、欲望も多くなる。でも、その状態が、実は自分の幸福を壊してるって気づかないんだよね。なんかね、若い時ほど、体力があるほど、幸福度が低い気がするんだよね。年を取って、体が弱くなっていくほど、幸福度が上がっていくっていうか。
若い時は時間も健康もあるけどお金がない。中年になるとお金も健康もあるけど時間がない。年を取るとお金も時間もあるけど健康がない。全部持ってる人が人生の勝ち組なんだろうけど。
気がついたら、お金は十分にあるんだけど、時間と健康を失ってた、みたいなこと、よくあるよね。