Chapter Content
えー、今回は、優先順位のつけ方、ですかね、についてちょっと話してみようかな、と。で、その中でも特に「アイゼンハワー・マトリックス」っていう、まあ、結構有名なフレームワークがあるんですけど、それについてちょっと掘り下げてみようかなと思ってます。
で、このアイゼンハワー・マトリックスっていうのは、簡単に言うと、タスクを「重要度」と「緊急度」っていう二つの軸で分けて、優先順位をつけるっていう方法なんです。うん、で、そもそも、この名前の由来になってるアイゼンハワーさんって、知ってますかね?ドワイト・D・アイゼンハワーっていう、アメリカの軍人であり、政治家だった人なんですけど。
ウェストポイントを卒業して、軍の中でどんどん昇進していって、最終的にはアメリカ陸軍の五つ星将軍になったっていう、すごい人なんですよね。第二次世界大戦中には、ヨーロッパにおける連合国遠征軍の最高司令官として、あの有名なノルマンディー上陸作戦を指揮した、っていうね。さらに、コロンビア大学の学長を務めたり、NATOの初代最高司令官になったり、その後、アメリカの第34代大統領にもなってるんですよ。1953年から1961年まで大統領を務めたっていう…。本当に、すごい経歴の持ち主ですよね。
で、このアイゼンハワーさん、軍人としても政治家としても、ものすごく有能なリーダーだったらしくて、その並外れた生産性で知られていたらしいんですよ。で、彼の秘密は何かというと、「緊急なこと」と「重要なこと」を混同しなかったこと、らしいんです。彼が言ったとされる有名な言葉に、「重要なことはめったに緊急ではなく、緊急なことはめったに重要ではない」っていうのがあるんですけど、まさにそれを体現してた人だったんですね。
じゃあ、「緊急なこと」と「重要なこと」って、一体どういうことなのか?っていうのを、もうちょっと具体的に見ていきましょうか。
まず、「緊急なこと」っていうのは、すぐに注意を払う必要のあるタスクのこと。締め切りが迫ってるとか、対応しないと問題が大きくなるとか、そういう類のものですね。で、「重要なこと」っていうのは、長期的な目標や価値観に貢献するタスクのこと。将来のために時間やエネルギーを投資する価値のあるもの、って言えるかな。
で、この「アイゼンハワー・マトリックス」っていうのは、スティーブン・コヴィーっていう人が書いた「7つの習慣」っていうベストセラーの中で紹介された、生産性を高めるためのツールなんです。このマトリックスを使うことで、「緊急なこと」と「重要なこと」を区別して、より効果的に時間管理ができるようになる、っていうわけですね。二つのリストを作ることで、注意をマクロレベルで絞り込むことができるけど、アイゼンハワー・マトリックスは、注意をミクロ、つまり日々のレベルで活用するように設計されているんです。
具体的には、タスクを次の4つの quadrants に分類します。
まず一つ目。「重要かつ緊急」なタスク。これは、すぐに対応する必要があるけど、長期的な目標にも貢献するタスクです。これはもう、最優先で「今すぐやる!」タスクですね。目標としては、短期的にはすぐに対応するけど、長期的には、重要なタスクを管理して、めったに緊急にならないようにすること、かな。
二つ目。「重要だけど緊急ではない」タスク。これは、長期的な価値を生み出すタスク。将来への投資になるような、そういうプロジェクトや機会ですね。ここに集中的に時間を割きたいところです。「計画してやる!」タスクですね。目標としては、ここに時間をたくさん費やすこと。長期的に見て、この領域に時間とエネルギーを集中させるべきですね。
三つ目。「重要ではないけど緊急」なタスク。これは、「要注意」タスク。時間とエネルギーを浪費するだけで、長期的な目標には貢献しないタスクです。これは「人に任せる!」タスクですね。目標としては、この領域に費やす時間を減らして、徐々に、自分にとっては重要でなくても、他の人にとっては重要なタスクとして任せられるシステムを構築すること、ですかね。
そして四つ目。「重要でも緊急でもない」タスク。これはもう、「時間の無駄」タスクですね。エネルギーを消耗させて、生産性を低下させるだけの活動です。これは「削除!」タスクですね。目標としては、この領域に費やす時間をできるだけ減らすこと、です。
このアイゼンハワー・マトリックスを使うと、自分がどんなタスクに時間を費やしているのかを視覚的に把握できるので、必要に応じて方向転換して、重要な長期的なプロジェクトや機会に時間を費やすように調整することができる、っていうわけなんです。
で、このマトリックスのゴールをまとめると、
* 「重要かつ緊急」なタスクは管理する。
* 「重要だけど緊急ではない」タスクにできるだけ多くの時間を費やす。
* 「重要ではない」タスクにはできるだけ時間を費やさない。
っていう感じになるかな。
個人的には、このアイゼンハワー・マトリックスは、時間の意識を高めて、自分の注意を向けるべき方向に導く上で、これ以上便利なツールはないんじゃないかな、って思ってます。特に、やることがたくさんあって、集中力をリセットする必要がある時に、よく使ってるんですよね。
ま、そんな感じで、今回はアイゼンハワー・マトリックスについて、ちょっと話してみました。少しでも、皆さんの参考になれば嬉しいな、と思います。