Chapter Content

Calculating...

えーっと、今回は、時間の無駄をなくす方法、ですかね。で、テーマは「パーキンソンの法則」っていうやつです。

これね、聞いたことある人もいるかもしれないけど、簡単に言うと「仕事の量は、与えられた時間を埋めるように膨張する」っていう考え方なんですよね。

もともとは、イギリスの作家、シリル・ノースコート・パーキンソンさんが、The Economistっていう雑誌に書いた風刺的なエッセイで提唱されたみたいで。まあ、官僚主義の非効率さを皮肉ったものだったらしいんですけど、実はこれ、個人の時間管理とか、大規模なプロジェクトにも応用できる、結構使える法則なんです。

例えば、一日中メールの処理に時間があったら、結局一日中メールのやり取りで終わっちゃう、みたいな。でも、もしメール処理に30分しか時間がなかったら、すごい集中して、あっという間に受信箱を片付けちゃう、みたいなことって、ありますよね?

課題の締め切りが何ヶ月も先だったら、ついつい先延ばしにして、結局締め切りギリギリまでかかっちゃう。でも、締め切りが二日後だったら、効率的に作業して、ちゃんと終わらせる、みたいな。

要するに、時間枠が広いと、動き回るだけで、ほとんど進捗がないっていう、いわゆる「忙しいふり」の文化に陥りがちなんですよね。時間的な制約がある方が、効率的に、生産的に動けることが多いんです。時間に追われている時ほど、重要なことに集中する傾向があるし。

で、このパーキンソンの法則を、仕事とかプライベートで、もっと効率的に活用できるんです。

例えば、重要度は低いけど、どうしても必要なタスクってありますよね? そういうタスクには、あえて自分が「短いな」って感じるくらいの時間枠を設定するんです。で、その人工的なプレッシャーを使って、先延ばしを避けて、重要な、価値の高いタスクに時間を使えるようにするんです。

それから、メールの処理は、一日の中で短い時間を1〜3回設けて、まとめて処理する。一日中メールをチェックしてると、注意残余って言うんですかね、集中力が途切れて、なかなか仕事が進まない。だから、短い時間にギュッと集中して処理することで、効率が上がるし、タスクの切り替えによる認知的な影響も避けられるんです。

会議の時間も、例えば、普通の会議を25分に短縮する。時間が短いから、参加者も効率的に話を進められるし、例えば「今日の天気どうですか?」みたいな雑談も避けられるしね。で、会議の合間に5分間の休憩を入れることで、気持ちをリセットできる。

大きなプロジェクトに取り組む時は、1〜3時間の集中ブロックを作る。集中するためのアプリとかをパソコンとかスマホに入れて、タイマーをセットするんです。最初は60分から始めて、徐々に時間を長くしていく。時間的な制約があることで、集中力が高まるし、合間の休憩で、精神的なエネルギーを回復できる。

あと、嫌な家事、例えば、片付けとか、洗濯とか、皿洗いとかを、短い時間でまとめてやる。ダラダラと時間をかけてやるよりも、短時間で集中してやる方が、ずっと効果的だったりするんですよね。

ちなみに、僕自身も、自分のカレンダーの構造に、このパーキンソンの法則を活用してて、優先順位の高いプロジェクトに、短い時間で集中して取り組むようにしてるんです。朝の5時から8時までの3時間は、必ず一番重要なクリエイティブなプロジェクトに時間を割いてて。(今は、この本を書いてる、みたいな!) 時間制限のあるブロックを作ることで、集中力が高まって、結果的にアウトプットの量も質も向上するんですよね。

長時間、仕事をする時間を決めてしまうと、非生産的な時間の使い方をしてしまう。つまり、長く働いても、成果は上がらない。起業家のナバル・ラビカントさんが言ってたように、「ライオンのように働く」のがいいんですよね。つまり、短距離走をして、休憩して、また短距離走をする、っていうのを繰り返す。

だから、パーキンソンの法則を活用して、より効率的で、集中力があって、健康的なプロフェッショナルになりましょう!っていう話でした。

Go Back Print Chapter