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Calculating...

えーと、今回はね、人生で何を追求すべきか、っていうテーマでお話しようかなと。追求マップっていうのを使うんだけどね。

結局ね、僕たちが毎日何をして過ごすかって、それが人生そのものなんだよね。今この瞬間、何をするかっていうのが、まさに僕たちが生きているってことなんだよね。アニー・ディラードっていう作家の言葉に、「時間の使い方が人生そのもの」みたいなのがあって、本当にそうだなと思う。

だからこそ、限りある時間の中で、最大限にリターンが得られるような追求、つまり個人的なことでも、仕事のことでも、そういうものを選ぶのがすごく大切になってくるんだよね。

よく「興味のあることや情熱を注げることをしなさい」みたいなアドバイスがあるけど、正直、僕はあれってちょっと難しいなっていつも思ってたんだよね。「興味」とか「情熱」って、一体何なんだろう?って。少なくとも僕は、得意なこととか、上手くできることに対して「興味がある」って言い訳しがちで、興味って結構、人を欺くんだよね。それに、「情熱」って言葉も重すぎる気がするし、自分の人生に当てはめて考えるときに、本当に正しく使えているのか自信がないんだよね。

そこで、僕が辿り着いた解決策は、「興味」とか「情熱」じゃなくて、「エネルギー」に注目するってこと。エネルギーこそが、本当に希少な資源なんだよね。何かにエネルギーを感じる時って、それに深く没頭できるし、成長しようと努力するし、そこから生きがいを感じるんだよね。エネルギーが、自分自身を動かす原動力になるんだ。

だから、人生をどう過ごすべきか、っていう大きな問いを考えるとき、エネルギーを最優先に考えるべきだと思うんだよね。そのために、僕がよく使うのが「追求マップ」っていう方法。これで、人生に喜びと大きな報酬をもたらしてくれる可能性が高い追求を見つけ出すんだ。

やり方は簡単で、まず、縦横2×2のマトリックスを作るんだ。横軸は「能力レベル」(低い~高い)、縦軸は「エネルギー」(消耗する~生み出す)。

それぞれの言葉の定義はこんな感じ:

* **エネルギーを生み出す:** やるとエネルギーが湧いてくるもの。活動後に、力がみなぎる感じ。自分のコップを満たしてくれるようなもの。
* **エネルギーを消耗する:** やるとエネルギーが奪われるもの。活動後に、ぐったりする感じ。自分のコップを空にするようなもの。
* **高い能力:** 自分が熟練している分野。楽々とこなせる活動。
* **低い能力:** まだ初心者レベルの分野。挑戦が必要な活動。

まず最初に、個人的なことでも、仕事のことでも、いろんな追求をこのマトリックスに当てはめていくんだ。追求っていうのは、例えば「戦略コンサルティング」みたいにざっくりしたものでもいいし、「市場調査」みたいに具体的なものでもOK。今現在やっていること、これから挑戦してみたいこと、両方含めるのがポイント。

まず、現在やっていることについて:

* **エネルギーを評価:** その活動をしている時、どんな気分? 終わった後は? その活動は、自分に生きがいを与えてくれる?
* **能力を評価:** 自分の能力レベルをどう思ってる? 一緒に仕事をしたことがある人に、正直な意見を聞いてみるのもいいかも。

これらの答えを元に、それぞれの追求を、エネルギーレベルと能力レベルに応じて、マトリックス上に配置していくんだ。

次に、まだやっていないことについて:

* **情報収集:** 既にその活動をしている人に話を聞くのが重要。どんなことをしているのか、詳しく聞いて、エネルギーレベルを予測するんだ。表面的な情報だけじゃなくて、実際の作業内容とか、日々のルーティンとか、裏側の部分まで理解することが大切。例えば、「弁護士ってカッコイイ!」って思っても、テレビドラマのイメージだけで判断しちゃダメってこと。
* **実験:** 実際に体験してみるのも大事。一日だけその活動をやってみるとか、誰かに同行させてもらうとか、試用期間で新しい役割を任せてもらうとか、ね。小さくて、すぐに元に戻せるような行動を通して、より深く情報を集めるんだ。
* **低い能力を仮定:** 新しいことに挑戦するときは、最初は能力が低い(あるいは、そこそこ)って仮定するのが無難だよね。そうじゃないって証明できる証拠が出てくるまでは、そう考えておくのが安全。

これも、話を聞いたり、実際に試したりして得られた情報を元に、それぞれの追求を、エネルギーレベルと能力レベルに応じて、マトリックス上に配置していく。

マトリックスが埋まったら、次のステップに進むよ。

ステップ2は、ゾーンを特定するんだ。追求マップには、3つの重要なゾーンがあるんだよね。

* **天才のゾーン:** ゲイ・ヘンドリックスっていう人が書いた「Big Leap」っていう本の中で提唱された考え方なんだけど、自分が最高の能力を発揮できて、高い興味とか情熱を持てる分野のこと。僕の追求マップでは、右上のゾーン、つまり能力とエネルギーが両方高いところが、まさに「天才のゾーン」にあたるんだよね。ここは、自分の時間の大半を費やすべき場所。仕事でも、プライベートでもね。
* **趣味のゾーン:** エネルギーは湧いてくるけど、能力はまだ低い分野のこと。ここも、時間配分としては2番目に重要。趣味として楽しむ分には全然問題ないんだけど、エネルギーを感じる活動って、自然と能力が上がって、右に移動していく傾向があるんだよね。最初は「趣味のゾーン」にあったものが、時間が経つにつれて「天才のゾーン」に変わるってこともよくある。
* **危険なゾーン:** エネルギーは消耗するけど、能力は高い分野のこと。ここは、自分の能力が高いから、周りから褒められたりして、もっと時間を費やしたくなる誘惑に駆られるから、すごく危険。できるだけ避けるか、もっとエネルギーが湧いてくるように工夫する必要がある。

ちなみに、左下のゾーンは、エネルギーも消耗するし、能力も低いから、「デッドゾーン」って呼んでるんだけど、基本的には避けるべき場所だよね。ただ、能力が向上するにつれて、エネルギーが湧いてくるようになることもあるから(例えば、最初は走るのが苦手だった人が、体力向上と共にランニングが好きになる、みたいな)、完全に切り捨てるのも良くないかもしれない。

その追求が、能力向上と共にエネルギーを生み出すようになる可能性を評価するために、「もし、自分が上手くなったら、この活動は好きになるだろうか?」って自問自答してみるといいかも。

ステップ3は、時間の使い方を調整するんだ。マップ上にいろんな追求を配置して、主要なゾーンを特定することで、自分の時間を費やすべき追求が見えてくるはず。

もちろん、すぐに全部変えるのは難しいから、少しずつ改善していくのが目標:

* 時間の大部分を「天才のゾーン」の追求に費やす。
* 残りの時間を「趣味のゾーン」の追求に費やす。
* 「危険なゾーン」の追求に費やす時間を最小限にする。
* 「デッドゾーン」の追求に費やす時間を排除する。(ただし、さっきの「好きになるかどうか」のテストをクリアしたものは除く)

会社で働いている場合は、チームや上司と、自分の追求マップやゾーンについて、正直に、率直に話し合うのがベスト。もし、自分がリーダーの立場なら、チーム全体に同じことを勧めてみると、パズルが組みやすくなるかもね。もし、会社や上司があなたの意見を理解してくれなかったら、転職を考える時期なのかもしれない。最終的には、社員が最高の形で活躍できる会社に、優秀な人材が集まるようになると思うんだ。

フリーランスで働いている場合は、日々の活動や追求が、どのゾーンに当てはまるかを、正直に見極めることが大切。自分が「天才のゾーン」で過ごせる時間を最大限にするために、容赦なくアウトソーシングを活用するべきだよね。そうすれば、結果もパフォーマンスも、確実に向上するはず。

正しい追求を選ぶことは、より目的意識を持って、充実して、生産的で、成功に満ちた人生への近道。自分のエネルギーに従うことを学べば、道を間違えることはないはず。追求マップを作成して、自分の時間を、最大限の報酬をもたらしてくれる追求に投資できる世界を、少しずつ実現していきましょう。

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