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えーっと、皆さん、こんにちは。今回は、ロマンチックな関係をうまくやっていくための、まあ、言ってみれば二つのルール、みたいなものについて、ちょっとお話ししたいと思います。

まずね、人生で誰とパートナーになるかっていうのは、もう、本当に一番重要な決断だって言っても過言じゃないと思うんですよ。考えてみてください、時間配分のグラフとか、あったじゃないですか。結局、パートナーって、人生の最後まで、どんどん一緒に過ごす時間が増えていく、唯一の人なんですよね。

で、私自身、愛について、すごく幸運な経験と観察をしてきたなと思ってて。あの、妻とは結婚して7年、出会ってからだと17年以上になるんですけど、高校生の時に出会って付き合い始めたんです。で、僕の両親は42年、妻の両親は30年以上結婚してて、さらに言うと、僕らの祖父母もみんな、亡くなるまで結婚してたんです。

こういう環境で育ったから、本当にいろんなことを学びました。特に、「愛を育む」ってどういうことなのか、っていうのが、一番大きかったかな。

恋に落ちるのは簡単なんですよ。でも、愛を育むのは難しい。SNSとかで見るのは、恋に「落ちる」瞬間ですよね。でも、愛を「育む」って、見えない部分が多いんです。愛を育むっていうのは、苦痛だったり、辛い時期だったり、暗闇だったり、難しい会話だったり、色々な課題を通して、絆を深めていくことなんですよね。長い時間をかけて、人生の季節を越えて、来たり去ったりする波の中で、愛は育まれていくんです。で、それが、生涯続く深い絆を作るんですよね。

で、うまく愛を育んでいるカップルを見てると、二つのルールがあるな、と気づいたんです。これは、妻との関係でもすごく役立ってて。

まず、一つ目。「愛の言語」を理解する、ってこと。

1992年に、ゲイリー・チャップマンっていう牧師さんが、「愛を伝える5つの方法」っていう本を出したんです。で、この本によると、パートナーがお互いに愛を伝えたり、受け取ったり、感じたりする方法って、五つあるんだ、と。

一つ目は、「肯定的な言葉」。愛や愛情を言葉で表現することですね。褒め言葉とか、励ましの言葉とか、感謝の言葉を聞くと、愛されてるって感じる人たちです。

二つ目は、「クオリティタイム」。時間と、相手に集中するエネルギーですね。パートナーが自分に集中してくれて、質の高い時間を過ごしてくれると、愛を感じる人たちです。その瞬間を大切にして、意味のある会話をしたり、一緒に何かを経験したりします。

三つ目は、「贈り物」。プレゼントの背後にある思いやりとか、努力を大切にする人たちです。心のこもった、意味のあるプレゼントをもらうと、愛を感じるんです。

四つ目は、「サービス行為」。言葉よりも行動を重視する人たちです。パートナーが自分の生活を楽にしたり、快適にしたりするために、何かをしてくれると、愛を感じますね。家事をしてくれたり、用事を済ませてくれたり、自分の負担を減らしてくれるような行動です。

五つ目は、「身体的な触れ合い」。ハグとか、キスとか、手をつないだり、寄り添ったり、身体的なつながりが、一番愛を感じるっていう人たちです。性的な触れ合いだけでなく、そうじゃない、例えば肩をポンと叩くとか、そういうのも大切なんです。

で、自分とパートナーの「愛の言語」を理解することは、本当に、良好な関係を築く上で不可欠なんです。なぜかって言うと、相手が一番効果的に感じる方法で、愛情を示すことができるから。

例えば、妻の「愛の言語」は、身体的な触れ合いなんです。だから、彼女が落ち込んでたり、ストレスを感じてたりする時、ハグとか、背中をさすったりする方が、他のどんなことよりも効果的なんですよ。逆に、気分が良い時は、手をつないだり、頬にキスしたりするだけで、すごく強い繋がりを感じるみたいなんです。昔は、この身体的なつながりが、彼女が求めてるものだってことに気づいてなかったから、なかなかうまくいかない時期もあったんですよね。

で、この「愛の言語」を実践するために、パートナーとゲームみたいにしてみると面白いですよ。一緒に座って、無料のクイズサイトで、お互いの「愛の言語」を当てっこするんです。で、正解が分かったら、その理解を、日々のやり取りとか、愛情表現に取り入れてみてください。関係が良くなること間違いなしです。

で、二つ目のルール。「罠を避ける」ってこと。

以前にも話したけど、チャーリー・マンガーっていう人が、「私が知りたいのは、どこで死ぬかだ。そうすれば、そこへ行かないようにする」って言ったんです。ロマンチックな関係においても、この言葉は重要だと思うんですよ。つまり、関係がダメになる場所を知って、そこへ絶対に行かないようにする、ってこと。

幸いなことに、心理学者のジョン・ゴットマンっていう人が、その場所を見つけるために、すごく努力してくれたんです。彼の研究によると、誰が離婚するかっていうのが予測できるらしいんですよ。しかも、ある実験では、94%の確率で的中したんですって。すごいですよね。

1992年の研究で、ゴットマン博士のチームは、52組の夫婦にインタビューしました。出会ったきっかけとか、結婚を決めた理由とか、関係にどんな変化があったのかとか、いろいろ質問して、さらに、現在の関係における衝突について、15分間の議論をしてもらったんです。で、その短いインタビューと観察に基づいて、ゴットマン博士のチームは、3年以内に、どのカップルが一緒にいるか、どのカップルが別れるかを、94%の精度で予測できたんです。

で、ゴットマン博士は、関係がうまくいかなくなるカップルに共通する、四つのコミュニケーションスタイルを見つけました。彼はそれを「黙示録の四騎士」になぞらえて、「Four Horsemen(四騎士)」と呼んでいます。

僕はこの四つのスタイルが、関係がダメになる場所だと思うんです。

一つ目は、「批判」。苦情を言うのは、健全な関係に必要ですけど、ゴットマン博士が言う「批判」は、相手の人格に対する攻撃のことなんです。

二つ目は、「自己防衛」。批判に対して、ほとんどの人は、言い訳とか、自己弁護で身を守ろうとします。でも、自己防衛をしてると、自分の失敗とか、行動に対する責任を認められなくなっちゃうんです。

三つ目は、「軽蔑」。パートナーを尊敬せずに、相手の人格とか、根本的な部分を攻撃することです。ゴットマン博士の研究によると、軽蔑は、離婚を予測する一番の要因らしいです。

四つ目は、「無視」。軽蔑に対して、パートナーの一方、または両方が、完全にシャットダウンして、問題への関与を避けるようになることです。

関係がダメになる場所を意識することで、そこへ絶対に行かないようにすることができるんです。もし、これらのコミュニケーションスタイルが、関係に現れ始めたら、ゴットマン博士のチームが開発した、「解毒剤」を使うと効果的です。

「批判」に対する解毒剤は、「穏やかなスタート」。非難を避けつつ、自分の気持ちを伝えるようにするんです。「あなた」という言葉を使わずに、「私」という言葉を使って、自分が何を感じているか、パートナーに何を求めているかを伝えるんです。

「自己防衛」に対する解毒剤は、「責任を取る」。パートナーの視点を認め、理解し、自分の行動や態度が、そうさせたことに対して謝罪することです。

「軽蔑」に対する解毒剤は、「感謝の文化を築く」。パートナーの良いところとか、行動とか、態度を定期的に思い出して、感謝の気持ちを持つようにします。

「無視」に対する解毒剤は、「生理的な自己鎮静」。一時停止して、休憩を取るんです。その間、散歩したり、呼吸に集中したり、目を閉じて座ったり、落ち着けるような活動をします。

これらの罠を理解して、避ける方法を学ぶことは、妻との関係にとって、すごくプラスになりました。きっと、皆さんの関係にも役立つと思います。

最後に、結婚40年、50年、60年のカップルに、結婚記念日に、「若い頃の自分にどんなアドバイスをしますか?」っていう質問をしたんです。

参加者は、結婚40周年を迎えた60代半ばのカップルから、結婚66周年を迎えた99歳の方まで、様々でした。合計すると、500年以上の知恵が集まったんです。

その中で、特に心に残ったアドバイスをいくつか紹介しますね。

愛にスコアボードを持ち込まない。スコアボードはスポーツの試合に使うもので、結婚には不要。

パートナーとは別の趣味や情熱を持ち続ける。結婚は個性の終わりではない。

いつも50対50である必要はない。時には90対10になったり、10対90になったりすることもある。大切なのは、合計が100になること。

ある男性は、「デートを止めない。私は99歳だけど、まだ妻を口説いている!」と言っていました。結婚がつまらなくなるのではなく、努力を止めてしまう。

議論で幸せな結婚を手に入れた人はいない。困難に直面した時は、一緒に立ち向かう。

自分のことを大切にしなければ、パートナーの世話はできない。自分が心地よく感じるために必要なことをリストアップし、パートナーにも同じことをしてもらう。そして、お互いがリストに書いたことをできるようにする。

非専門的な第三者(親、友人、兄弟、同僚)を意見の不一致に関わらせない。あなたは忘れても、彼らは忘れない。

配偶者は常に実家の家族よりも優先されるべき。二つの間で葛藤を感じた時は、そのことを思い出して。

相補性は、相性と同じくらい重要。関係の中で、それぞれの得意分野でリーダーシップを発揮できるスペースを互いに与え合う。

あなたたちの愛はあなたたちのもの。他人の承認は気にしない。すべての人を幸せにすることはできない。それを受け入れて、お互いを大切にする。

最後に、本の冒頭で紹介した94歳の女性の言葉を繰り返します。

「迷った時は、愛しなさい。世界は常に、より多くの愛を必要としているから。」

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