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ええと、今回はね、仕事の効率をめちゃくちゃ上げる方法について、ちょっとお話してみようかなと思います。
世界のね、昔ながらの生活をしている地域の人たちって、心の動きが体のリズムと、まあ、ぴったり合ってるんですよね。で、その体のリズムも、自然のリズムと連動しているっていうか。自然がいつ働くかを決めて、体がそれに合わせて動き出して、心が後からついていくみたいな。
例えばね、イタリアのセウロのヤギ飼いと、今の都会で働く知識労働者って、同じように情報ネットワークにつながっているんだけど、都会の人の方が、そのネットワークをうまく使いこなしたり、自分のギアを切り替えたりするのが難しいみたいなんです。ヤギ飼いの人たちは、毎朝同じ時間に、活力に満ち溢れて起きて、ギアがスッとセッティング2に入るらしいんですよ。でも、多くの知識労働者は、目覚ましとか、アレクサとか、光目覚ましとか、エスプレッソ4杯とか、色々使っても、やっとベッドから這い出すくらいのエネルギーしかないっていうか。
セウロのヤギ飼いは、朝の仕事が終わると、すぐにゆっくりモードのギア1に切り替わるんだけど、知識労働者は、一日中ずっと頭の中で走り続けて、夜中の12時を過ぎても、なかなかリラックスできないみたいなんです。
なんで、片方のグループはギアをスイスイ切り替えられるのに、もう片方は苦労するんでしょうね?その答えは、長い進化の過程に隠されているのかもしれないですね。昔は、心のギアを一人で切り替える必要がなかったんです。周りのリズムが助けてくれていたというか。
例えば、人間の心が、リズムのピラミッドの上に座っているのを想像してみてください。ピラミッドは3層になっていて、一番下の層は自然のリズムです。日が昇れば生命が始まり、日が沈めば終わる、みたいな。真ん中の層は、自然のリズムに反応する体のリズムです。太陽が昇ると、自律神経が活動に備え、太陽が沈むと、ゆっくりになる、みたいな。で、一番上の層が、心の rhythm です。昔は、体のリズムが、心の rhythm の文脈を作っていたんです。例えば、ゆっくり歩き回って食べ物を探すときは、ゆっくり考え事をしたり、狩りの時は、獲物を追いかけながら、素早く考える必要があったり。一番下の層の rhythm が、一番上の層まで伝わって、それぞれの層が、上の層に微妙な影響を与えていくんです。サーファーが波に乗るように、この rhythm に乗ることができれば、心のギアを切り替えるのが楽になるってわけですね。
セウロのヤギ飼いは、まさにこれをやっているみたいなんです。彼らは、心の活動を体の活動と、そして、時間の流れと一致させているんですね。一方、知識労働者は、流れに逆らって泳いでいるような状態なのかもしれないですね。
で、この章では、このピラミッドをどうやって活用して、様々な知識労働の効率を上げていくのか、その方法をこれから紹介していきたいと思います。